尾道の駅前から海を見ると、すぐ目の前に島が見えます。これが向島(むかいしま)です。尾道水道をはさんだ対岸で、渡船(わたしぶね)に乗れば数分で着きます。
この記事では、尾道から向島への渡船の乗り方・料金・運航時間と、向島で一番の目当てにした後藤鉱泉所の瓶ジュース、そして渡船乗り場までの歩き方を、2026年8月21日に撮った写真でまとめます。尾道観光の途中に「半日だけ島に渡ってみたい」という人の参考になればうれしいです。
料金や時間は、2026年10月31日に尾道観光協会(おのなび)などで確かめた内容です。変わることがあるので、出かける前に公式の情報も見てください。
尾道から向島へは渡船で渡る
向島へは橋でも渡れますが、歩きや自転車の旅なら渡船が手軽です。乗っている時間は4〜5分ほどで、島の人の毎日の足として使われている短い航路です。
以前は3つの航路がありましたが、福本渡船は2025年3月に廃止され、今は次の2航路です。どちらもおのみち渡し船株式会社が運航しています。
| 航路 | 乗り場 | 所要時間 | 運航時間・間隔 | 料金 |
|---|---|---|---|---|
| 尾道土堂・向島兼吉航路(尾道渡船・兼吉渡し) | 尾道・土堂 ⇔ 向島・兼吉(JR尾道駅から徒歩10分) | 4分 | 毎日 6:00〜22:10、5〜11分間隔 | 大人100円、小児50円、自転車10円 |
| 尾道駅前・向島富浜航路(尾道駅前渡船) | 尾道駅前 ⇔ 向島・富浜(JR尾道駅から徒歩2分) | 5分 | 6:00〜22:10、約12分間隔 | 大人100円、小児50円、自転車10円 |
(出典:おのなび「尾道水道を渡船でミニクルージング」。2026年10月31日確認。問い合わせは おのみち渡し船 0848-38-7761)
後藤鉱泉所に行くなら「兼吉渡し」が近い
後藤鉱泉所は、おのなびによると尾道渡船(向島側)から徒歩7分です。向島側の「兼吉」の乗り場に着く、尾道土堂・向島兼吉航路(兼吉渡し)を使うと近くなります。
尾道側の乗り場(土堂)は、尾道駅から海沿いを東へ歩いたところにあります。駅前渡船の乗り場は駅のすぐ前なので、乗り場をまちがえないようにしてください。
兼吉渡しは車も乗れるフェリー

兼吉渡しの船は、自転車やバイクだけでなく車もそのまま乗れる小さなフェリーです。駅前渡船は旅客船で、乗れるのは人と自転車・原付までです。
乗り場には小屋と自動販売機があり、船が着くと、車・自転車・歩きの人がいっしょに乗り込みます。
尾道渡船に乗ってみる

この日に乗ったのは「にゅうしまなみ」という船でした。兼吉渡しには「第一しまなみ」と「にゅうしまなみ」の船があり、2025年8月22日には新しい船も走り始めています。
尾道水道は幅が300mほどしかなく、乗ったと思ったらもう向こう岸が近づいてきます。自転車に乗ったまま乗り込む人も多く、しまなみ海道をサイクリングする人の通り道にもなっています。

尾道側で降りたら、海沿いの道を西へ歩くと尾道駅のほうへ戻れます。お昼に尾道ラーメンを食べるなら、駅の近くの「くいしん坊 千両」の記事も参考にしてください。
後藤鉱泉所|昭和5年創業の瓶ジュースの店

向島に渡ったら、ぜひ寄りたいのが後藤鉱泉所です。昭和5年(1930年)創業の、瓶入りのサイダーやラムネを作っている工場兼お店で、看板商品はマルゴサイダーです。
2021年(令和3年)4月には、後継ぎがいなくて廃業しかけていたところを今の4代目が引き継いでいます(公式ネットショップの紹介より)。
入口の横には「昔なつかしい ラムネ サイダー あります。」の看板。中に入ると、黄色や木のケースに入った瓶がずらりと並んでいます。
マルゴサイダーと瓶ジュースを選ぶ

瓶の王冠に付いている、丸の中に「5」のマークが「マルゴ」の印です。サイダーのほかに、尾道ジンジャーエール、瀬戸田のレモンを使った怪獣サイダー(怪獣レモン)、尾道文学サイダー、尾道クラフトコーラなど、いろいろな瓶が並んでいます。

カウンターの値札には、ヤポネC(ミカン)、コーヒー、ミルクセーキ、クリームソーダ、マルゴサイダーなどが並び、それぞれに「※要瓶返却」と書かれています。昔ながらの瓶は今では作られていない貴重なもので、店で飲んで瓶を返すのが決まりです。おのなびでは、瓶入りジュースは各種360円からとなっています(2026年10月31日確認)。
飲みきれなかったときのために、持ち帰り用のプラカップも置いてありました。
サイダーは昔ながらのサイダーで非常に美味しかったです。
持ち帰れる商品とおみやげ

返す瓶のジュースとは別に、「TAKE OUT OK」「全国発送」の札が付いた商品もあります(2026年8月の撮影時)。怪獣サイダーや尾道文学サイダー、怪獣レモンのイカ天、向島の喫茶店とのコラボのクリアファイルなど、おみやげになるものがそろっています。

「後藤鉱泉所」の名前が入ったトートバッグやステッカー、レトロな栓抜き、空のラムネ瓶などのグッズもあります。家でマルゴサイダーを飲みたい人は、公式のネットショップ(後藤鉱泉所 powered by BASE)でも取り寄せられます。
店の中のレトロなゲーム機

店の中には、10円玉で遊ぶ昔のゲーム機「キャットファーザー」も置かれていました。10円玉をハンドルではじいて、ボスのところまで進めるゲームです。瓶ジュースを飲みながら、こうした昭和の空気を感じられるのも後藤鉱泉所の楽しさです。
後藤鉱泉所の基本情報
| 住所 | 広島県尾道市向島町755-2 |
| 電話 | 0848-44-1768 |
| 営業時間 | 8:30〜17:30 |
| 定休日 | 不定休 |
| アクセス | 尾道渡船(向島側・兼吉)から徒歩7分 |
| 料金 | 昔ながらの瓶入りジュース各種 360円〜 |
(出典:おのなび「後藤鉱泉所」、2026年10月31日確認)
定休日は決まっていないので、行く前に後藤鉱泉所のFacebookなどで営業しているか見ておくと安心です。
向島の通りを歩いて渡船乗り場へ

後藤鉱泉所から兼吉の渡船乗り場までは、住宅の並ぶ通りを歩きます。尾道側の観光地とちがって、向島は人が暮らす島の町です。家の前を通るときは、大きな声を出さないなど気をつけて歩きましょう。
この日は、後藤鉱泉所の外観を撮ってから渡船乗り場に着くまで、10分かかっていませんでした(写真の撮影時刻より)。
向島はアニメ「蒼穹のファフナー」の舞台にもなっています。聖地巡礼で向島も回りたい人は、こちらの記事も見てください。
尾道と向島の回り方の例
この日の流れを、写真の撮影時刻からまとめるとこうなります。
- 朝:尾道駅から坂道を上って千光寺へ(千光寺山から尾道水道を見下ろす)
- 昼(12時ごろ):向島へ渡り、後藤鉱泉所で瓶ジュース
- 12時15分ごろ:向島の通りを歩いて兼吉の渡船乗り場へ
- 12時25分ごろ:兼吉渡しで尾道(土堂)へ戻る
- お昼:尾道駅の近くで尾道ラーメン
渡船は5〜12分おきに出ているので、時刻表をきっちり決めなくても回れます。この日は、後藤鉱泉所に着いてから尾道側に戻るまで、30分ほどでした(写真の撮影時刻より)。千光寺の歴史や見どころは、こちらの記事でくわしく書いています。
よくある質問
尾道から向島へは何で行くのがいい?
歩きや自転車なら渡船が手軽です。料金は大人100円(自転車は10円たし)で、4〜5分で渡れます(2026年10月31日確認)。
渡船は自転車を乗せられる?
乗せられます。2つの航路とも自転車は10円です。車で渡るなら、車も乗れる兼吉渡し(尾道土堂・向島兼吉航路)を使います。
後藤鉱泉所のサイダーは持ち帰れる?
「※要瓶返却」と書かれた瓶のジュースは、店で飲んで瓶を返します。「TAKE OUT OK」の札が付いた商品や公式のネットショップもあるので、おみやげにしたいときは店の人に聞いてみてください。
後藤鉱泉所に一番近い渡船は?
おのなびでは「尾道渡船(向島側)から徒歩7分」です。尾道側は土堂の乗り場から乗り、向島の兼吉で降ります。
尾道に泊まると、向島にもゆっくり渡れる
千光寺や坂道を歩き、渡船で向島に渡って後藤鉱泉所に寄ると、1日がすぐに過ぎてしまいます。尾道に1泊しておくと、しまなみ海道や尾道ラーメンも含めて、時間を気にせず回れます。
まとめ
- 尾道から向島へは、兼吉渡し(土堂⇔兼吉)と駅前渡船(駅前⇔富浜)の2航路。どちらも大人100円、自転車10円(2026年10月31日確認)
- 福本渡船は2025年3月に廃止。古いガイドの「3航路」に注意
- 後藤鉱泉所は兼吉の乗り場から徒歩7分。昭和5年創業で、看板商品はマルゴサイダー
- 「※要瓶返却」の瓶は店で飲む。定休日は不定休なので、行く前に確認を
尾道の町から数分で渡れる向島は、尾道観光にもう1つ違う景色を足してくれる島です。千光寺や坂道を歩いたあとに、渡船で島に渡ってみてください。
参考・確認した情報(2026年10月31日確認)

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