日本を代表する観光地のひとつ、京都・清水寺は約1250年の歴史を持つ古寺です。
「清水寺ってどんなお寺なの?」「見どころはどこ?」「何時ごろに行けば空いているの?」——京都旅行を計画している方に向けて、清水寺の歴史や見どころ、訪れるのにおすすめの時間帯をまとめてご紹介します。
この記事を読んでおけば、実際に訪れたときの楽しみ方がより一層深まるはずです。
そもそも清水寺ってなに?
清水寺の歴史は、今から約1250年前の778年(宝亀9年)にさかのぼります。
奈良で修行を積んでいた僧・賢心(けんしん、のちの延鎮上人)は、夢の中で「北へ清らかな水の流れる地を求めて行け」というお告げを受け、北へと歩き始めました。
やがて京都の音羽山に至った賢心は、清らかな水が湧き出る滝のほとりで、長年そこに籠って修行を続けていた老仙人・行叡居士(ぎょうえいこじ)と出会います。行叡居士は賢心に観音像を彫るための霊木を授け、「私はこれから東国へ旅立つので、後を頼む」と言い残して姿を消しました。
行叡居士を観音の化身と悟った賢心は、授かった霊木で千手観音像を彫り、行叡居士が修行していた草庵に安置します。これが清水寺の始まりとされています。
その2年後の780年、鹿狩りのために音羽山を訪れた武人・坂上田村麻呂が、修行を続ける賢心と出会いました。賢心から殺生を戒められ、観音信仰の教えに深く感銘を受けた田村麻呂は、十一面千手観音を本尊とする堂宇の建立に協力します。音羽の滝の清らかさにちなんで名付けられたのが「清水寺」という寺名です。
以来、清水寺は観音さまの霊場として、身分を問わず多くの庶民から親しまれてきました。創建から1200年以上の間に9回を超える大火に見舞われていますが、その都度、篤い信仰心によって再建が重ねられてきた歴史があります。現在見られる伽藍の多くは、江戸時代初期の1633年に徳川家光の寄進によって再建されたものです。1994年には「古都京都の文化財」の一部としてユネスコ世界文化遺産にも登録されました。
ご本尊とご利益
清水寺のご本尊は「十一面千手観世音菩薩(じゅういちめんせんじゅかんぜおんぼさつ)」です。十一の顔と千の手を持ち、あらゆる方向から人々を救うとされる観音さまで、秘仏のため普段は拝観できませんが、参拝者からは親しみを込めて「清水の観音さん」とも呼ばれています。
観音信仰の中心らしく、ご利益も多岐にわたります。代表的なものは現世利益全般・厄除け・健康長寿などですが、境内にある「音羽の瀧」では3筋に分かれて流れ落ちる清水にそれぞれ恋愛成就・学業成就・延命長寿のご利益があると伝えられており、参拝の目的に合わせて柄杓で水をいただく人が多く見られます。
アクセス
清水寺へはJR京都駅からバスで向かうのが最も便利です。
- 京都市交通局:206系統(東山通北大路バスターミナルゆき)または100系統(清水寺・祇園・銀閣寺ゆき)に乗車し、「五条坂」バス停で下車、徒歩約10分
- 京都バス(土日運行):18系統「大原ゆき」に乗車し、「五条坂」バス停で下車、徒歩約10分
清水寺周辺は石段や坂道が多いエリアです。歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。
拝観時間と訪れるのにおすすめの時間帯
清水寺の拝観時間は基本的に6:00開門〜18:00閉門です(7・8月は18:30閉門)。さらに春・夏・秋には夜間特別拝観が行われ、期間中は21:30まで拝観できます(21:00受付終了)。なお、お守り授与所や納経所(御朱印)の受付は8:00頃からとなるため、開門直後はまだ利用できない点に注意してください。
おすすめの時間帯は、開門直後の6:00台です。
清水寺は学生から海外からの観光客まで、年間を通じて非常に多くの人が訪れる人気スポットのため、日中は境内が混雑しやすく、舞台や本堂をじっくり眺めるのが難しい場合があります。一方、開門直後の早朝はまだ多くの人が活動を始めておらず、境内が比較的静かで澄んだ空気の中、清水の舞台から見下ろす京都の街並みをゆったりと楽しむことができます。混雑を避けたい方や、写真をきれいに撮りたい方には特におすすめの時間帯です。
御朱印やお守りも目的にしている場合は、早朝の静かな時間に参拝してから、8:00以降に授与所へ立ち寄るプランを組むとよいでしょう。
拝観料
清水寺の拝観料は大人500円、小・中学生200円です(拝観料は変更されることがあるため、訪問前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします)。お支払いは現金のみとなるため、事前に小銭を用意しておくと参拝がスムーズです。
見どころ
仁王門

清水寺の正門にあたる門で、朱色が鮮やかなことから「赤門」とも呼ばれています。応仁の乱の戦火で焼失し、1500年前後に再建されました。2003年には解体修理が行われ、往時の姿が再現されています。
西門

1631年に再建された重要文化財です。西山に沈む夕日を眺めながら極楽浄土を観想する「日想観(にっそうかん)」の聖所として知られ、夕暮れ時に訪れるのがおすすめです。
三重塔

高さ約30メートルを誇る、国内最大級の三重塔です。創建は847年と伝えられ、現在の建物は1632年に再建されたもの。京都の街からもよく見える、清水寺のシンボル的な存在です。内部には大日如来像が祀られ、極彩色の密教仏画で装飾されています。
本堂


1633年に再建された木造建築で、国宝に指定されています。崖に張り出す「清水の舞台」で有名なお堂で、釘を一本も使わない「懸造り(かけづくり)」という日本古来の建築技法によって支えられています。舞台の高さは約13メートルで、4階建てのビルに相当する高さです。
音羽の瀧

清水寺の開創の起源であり、寺名の由来となった瀧です。3筋に分かれて流れ落ちる清水を柄杓で受けていただくのが古くからの慣わしで、それぞれの流れに恋愛成就や学業成就などのご利益があると伝えられています。
桜・紅葉の見頃シーズン
清水寺は桜・紅葉どちらの季節も京都を代表する名所として知られています。
桜(見頃:例年3月下旬〜4月上旬)
境内にはソメイヨシノやヤマザクラなど約1,000〜1,500本の桜が植えられています。清水の舞台から見下ろす桜や、奥の院から本堂を包むように咲く桜の眺めは特に人気です。春の夜間特別拝観期間(例年3月下旬〜4月上旬)にはライトアップも実施され、青い光に照らされた夜桜という、昼間とはまったく異なる幻想的な雰囲気を楽しめます。
紅葉(見頃:例年11月下旬〜12月上旬)


清水寺境内には約1,000本のヤマモミジが分布しており、11月中旬頃から色づき始め、11月下旬から12月上旬にかけて見頃を迎えます。清水の舞台と紅葉の組み合わせはもちろん、奥の院から眺める「紅葉の雲海に浮かぶ清水の舞台」の景色は特に人気の撮影スポットです。秋の夜間特別拝観期間中はライトアップも実施されます。
いずれの季節も見頃の時期は気象条件によって前後するため、訪問前に清水寺の公式サイトや天気情報サイトで開花・紅葉状況を確認することをおすすめします。また、桜・紅葉シーズンは日中の混雑が特に激しくなるため、できるだけ早朝の時間帯に訪れるのがおすすめです。
観光の所要時間
清水寺単体をゆっくり拝観する場合の所要時間は、60〜90分程度が目安です。御朱印やお守りの授与所にも立ち寄る場合は、プラス15〜30分ほど見ておくとよいでしょう。
清水寺の参道である産寧坂(三年坂)・二年坂や、八坂の塔、高台寺など周辺エリアまで含めて観光する場合は、3〜4時間ほどを目安にするのがおすすめです。桜や紅葉のシーズンで混雑が激しい時期は、写真撮影や行列の待ち時間も考慮して、さらに余裕を持ったスケジュールを組むと安心です。
まとめ
今回は、約1250年の歴史を持つ京都・清水寺の歴史と見どころ、訪れるのにおすすめの時間帯をご紹介しました。
混雑を避けてゆっくり拝観したい方には、開門直後の6:00台に訪れるのがおすすめです。アクセスはJR京都駅から市バスを利用するのが便利なので、ぜひ参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
よくある質問(FAQ)
Q. 清水寺の拝観料はいくらですか? A. 大人500円、小・中学生200円です(料金は変更される場合があるため、訪問前に公式サイトでの確認をおすすめします)。お支払いは現金のみです。
Q. 清水寺は何時から何時まで入れますか? A. 基本的に6:00開門〜18:00閉門です(7・8月は18:30閉門)。春・夏・秋の夜間特別拝観期間中は21:30まで拝観できます(21:00受付終了)。
Q. 清水寺の御朱印やお守りはいつから買えますか? A. お守り授与所や納経所(御朱印)の受付は8:00頃からです。開門直後の6:00台はまだ授与所が開いていないため、早朝参拝と御朱印・お守りの受付を分けて考えるのがおすすめです。
Q. 清水寺に駐車場はありますか? A. 清水寺周辺には民間の有料駐車場がいくつかありますが、特に紅葉・桜のシーズンは大変混雑し、参道も交通規制がかかることがあります。公共交通機関(市バスなど)でのアクセスがおすすめです。
Q. 清水寺の見学にはどのくらい時間がかかりますか? A. 清水寺単体であれば60〜90分程度が目安です。周辺の産寧坂・二年坂などまで含めて観光する場合は3〜4時間ほど見ておくと安心です。

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